格安VPSの仮想ディスクトップサービスでMT4を稼働

9月から格安の海外VPSへ移行しました。約2か月運用してみての感想です。利用する格安VPSはWIN-VPS.COM というロシアの会社が運営しているサーバーです。

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このサーバーを選んだ理由は、まず安いことです。MT4がWINDOWS画面でとりあえず動けばよいという人であれば、仮想ディスクトップサービス(OS)込みで最低約1300円(10$)/月という破格値段でサーバーが使えます。また、ネットで検索してもらうとWIN-VPS.COMは日本人でも多くの人が利用しているということがわかります。アフリエイトとして紹介している人も多数いるわけですが、日本における知名度もそれなりにあるという判断もあって、この格安VPSの利用を決めました。

格安の海外VPSにおける懸念について

契約時の言語の問題

利用するVPSはロシアの会社が運営しているということは冒頭に記載したとおりですが、ホームページは英語で閲覧可能です。これをグーグルで日本語に自動変換してしまえば、日本人でもほとんど苦労せずにホームページの内容を理解できます。外国語は苦手ですが、特に問題なくVPSを契約できました。

仮想ディスクトップサービスの言語設定

サーバーだけ契約してもMT4を運用するができません。同時に仮想ディスクトップサービス(OS)を契約します。現時点でWINDOWSは2003~2016までの仕様が任意で選べます。ただし、知っておかなければならないことがあり、WINDOWSの初期言語はロシア語であるということです。これを知らないで契約してしまったら驚くことになります。でも、指定の言語パッケージをインストールしてしまえば、日本語でWINDOWSを利用できるので安心してください。日本語化についてはググってもらえればすぐにその方法が見つかりますのでここでの説明は割愛します。だいたい1時間程度の作業時間があれば日本語化が完了します。なお、WIN-VPS.COM では契約してしまうとあとでOSのバージョン変更ができません。OSを変更する場合は新たに別のVPS契約が必要となるため、契約前に決めておきましょう。

サーバーの場所

ロシアの会社なのですがサーバーは複数の地域から選べます。これがWIN-VPS.COM の利点でもあります。現時点で世界の12地域から選べますが、日本にはありません。MT4の利用を考えるとアメリカかヨーロッパのサーバーを選択するのが距離関係から優位と言えるかもしれませんが、各地域のサーバーの性能に関する情報は公表されていませんので、利用者が多そうだと勝手に思ったアメリカ(ニューヨーク)サーバーを選択して運用しています。こちらも、VPSを契約後に変更することができませんので、しっかり契約時に決めておきましょう。

VPSの基本的性能について

WIN-VPS.COM では非常に多彩なパッケージが用意されているため、性能を考えてしまうとどれがよいのかと迷い目移りします。しかし、MT4を稼働する以外の利用用途がないのであればCPUにこだわる必要がないはずです。注意点としては利用できる内部メモリーの容量となり、資金的な余裕あれば5G以上のコースを選びたいところです。

運用してみての感想

特に異常なしで快適運用

ネットの情報では、WIN-VPS.COM に関してOSの処理スピードが遅いとかデーターの伝達速度が遅いとか様々な情報が載っており、これらを鵜呑みにするとまず海外VPSを契約する気持ちが膨らみません。実際使ってみての感想ですが、まったく利用上の不都合は出ていませんので合格です。

性能が優れるサーバーと比べてしまえば処理能力に差がでるのは格安な費用である条件を踏まえれば仕方ないと割り切るべきでしょう。性能による差がどの程度生じるものなのか?ということで2か月間利用したわけですが、MT4運用に支障ありませんでした。ただし、サーバーはアメリカ(ニューヨーク)サーバーを利用していますので、他の地域のサーバーのことはわかりません。

MT4の運用では、サーバーの位置や処理能力の差よりもFXブローカーの約定力、すべりが圧倒的に影響するため、そちらを気にしていればよいのではと思います。加えて、利用しているEAに高頻度に注文・売買を繰り返すようなロジックを使っているものがないため、快適運用ができているのかもしれません。

意外に多いと感じるサーバーメンテナンス

以前、日本で利用していたVPSサーバーは、メンテナスによるサーバーの再起動がほとんどありませんでした。これに対してWIN-VPS.COM では2か月で3回生じました。

これはサーバーメンテナンスによるもので、計画的な更新作業となります。このため、事前にWIN-VPS.COM からメールによる通知があります。しかし、英語のメールなので迷惑メールに振り分けられてしまう恐れもありそうですが見落としは厳禁です。

メールの通知で来るサーバーメンテナンス予定はMT4を停止しても問題がない土日に予定されるようです。メンテナンス中はサーバーをOFFにしてほしいという通知であるため、自分自身で仮想ディスクトップサービスをシャットダウンしておくことが望ましいと思います。

メンテナンスの時間は日本の時間でだいたいに土曜の深夜~日曜日の夕方にかけてとなることが多いようです。明確な時間指定がないため、月曜日の朝よりMT4を稼働させるのに少し心配になるのですが、日曜日の夜寝る前にサーバーを起動、MT4を起動することで対応しています。

VPSはMT4を使う上での必要経費ですので、低コストで済むのはとても助かります。サーバーは海外にありますが、実際の資金はブローカー側にあるため、致命的なセキュリティー障害や通信障害による事態は自宅のPCでMT4を稼働する場合よりもリスクが小さいと考えています。

以上のとおり、格安海外VPSを利用してみての感想を書いてみましたが、現時点で特に問題はありませんし、WIN-VPS.COM の利用を続けます。

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