レバレッジとはなにか?
FXの取引では、FX業者に自分の資金を証拠金として預け入れることで、その証拠金の数倍~数百倍の金額で取引をすることになります。これをレバレッジといいます。
レバレッジとは、証拠金にかける「てこ」のようなもので、少ない資本金でも大きな金額の取引ができるようになることです。そこで、取引可能な大きさをレバレッジ○○倍といった表現で示すことが多いです。レバレッジをかけると、投資金額をレバレッジ倍した額の取引が可能となるので、その利益や損失も大きくなります。大きなレバレッジをかけることで、大儲けをすることも、はたまた大損することもあるわけです。
日本におけるレバレッジは何倍か?
日本国内のFX業者は、2011年8月以降、最大レバレッジが25倍に規制されています。レバレッジが25倍ということは、自分の口座にある資金に対して、最大で25倍の資金量が必要な取引が行えることを示しています。
海外ではどうか?
一方、日本国外(海外)のFX業者では、通常は100~500倍程度のレバレッジを適用している場合がほとんどで、日本のFX業者に比べて大きなレバレッジをかけたFX取引が可能となっています。これを魅力と捉えるかそれとも危険と捉えるかはあなたの考え方次第です。
高レバレッジは高リスク?
レバレッジが高い取引は怖いので日本のFX業者のほうが安全だと思われ方は多いでしょう。レバレッジが100倍、500倍と聞くとリスキーな取引と思えることは当然のことです。しかし、レバレッジはFX取引にとってそのものではなく、FX取引を効率的に行うためのテコになるものですから、利用する人の考え方や取引内容によって制御が可能であり、そんなに恐れる必要はありません。
MT4とEAを利用したFX自動売買では、ロスカットなどのリスク管理はEAが自動で行いますので、実際に人間が行うのは資金管理と取引ロットの管理だけとなります。十分な資金が口座にあり、仮に想定外の損失が生じてもこれを十分カバーできる取引ロットをMT4で運用しているのであれば、高レバレッジの取引を行っても大きな問題は起きません。要するに資金管理が徹底されていれば、レバレッジの倍率はリスクに大きな影響を与えないと言えます。
レバレッジの倍率はどの程度が最適か?
以上まで読んでいただければ理解いただけるかと思いますが、実は最適なレバレッジの倍率というものは存在しません。自分の資金量や取引ロットの規模、そしてEAで生じる可能性がある最大ドローダウンの規模等を勘案し、自分の口座が破綻しないようにシュミレーションしておくことのほうが重要であります。そのうえで、自分が許容できる範囲でレバレッジを大きくすることが資金効率を高めるために有効となります。
日本のFX業者では、残念ながら最大レバレッジが25倍に制限されており、大きなレバレッジを利用したFX取引ができません。これに対して海外口座ではレバレッジ設定の自由度が高くなりますが、口座の資金がマイナスになっても追証が生じないゼロカットシステムを導入しているFX業者も複数あり、必ずしも投資の危険度が高まるとは言えません。また、レバレッジだけではなく、FX業者が設定しているスプレッドの値によってもFX自動売買の利益率は大きく影響を受けます。
主要な通貨のスプレッドは国内業者の方が小さい場合が多く取引による利益を出しやすいので、FX投資がはじめての経験であれば、国内のFX業者ではじめてみるのがよいでしょう。しかし、日本のFX業者では、資金がマイナスとなった場合の追証が免れませんので、その点は十分注意が必要です。レバレッジを何倍とすることが取引の基準ではなく、自分がどのような投資を行うかということが、FX取引を行うための重要な尺度となります。レバレッジの倍率のみに気を取られないようにしたいですね。
by gold bridge