EAのパラメーター設定は常に確認

EAを購入したらまずはデフォルト設定で運用するというのが普通です。しかし、時にはそれが大きな損失を被るリスクとなってしまうことがあります。ここに示す内容はMT4の自動売買をやっている方にとってはごく当たり前のことですが、ついうっかりということも起こりえますのでいつも確認が必要です。

また、ゴゴジャンさんで販売されている有料EAの中にはバージョンアップを度々行うものもあって、そのたびにEAプログラムを入れ替えます。そういったときはパラメーター値の再設定が生じるためチェックが必要です。パラメーター設定における代表的な注意ポイントは次の通りです。

複利設定の有無

EAのデフォルト設定では複利設定がオフとなっている場合が多いのですが、必ずしもそうとは限りません。また、バージョンアップが行われた場合はこのデフォルト設定が変更となっている場合も考えられます。もし、自分がEAの複利設定を利用しない方針で運営していても、パラメーターの設定がONになっていたとしたら勝手に複利モードでFXの取引きが行われてしまいます。添付するツイッターでは失敗談が載っていましたが、これは笑ってはいられない大変な事態です。自分にも起こりかねない内容ですので、チェックはとても大事ですね。

ロット数

ロット数はEAで想定する初期運用を想定してデフォルト値が設定されていることが多いのですが、自分の資金量に合わせて変更して利用することになります。これもEAのバージョンアップ時に設定を忘れたまま作動させてしまい、想定しないロット数でFXトレードを行うミスにつながるケースです。EAのパラメーター設定は必ずMT4で保存をしておき、バージョンアップ時の入れ替えでは一旦その設定を読み込むのが安心です。ただし、バージョンアップによって、EAのパラメーター設定が大きく変更された場合は以前の保存設定は利用でいません。その場合は一項目ずつチェックを行いましょう。

マジックナンバー

マジックナンバーとはMT4上でEA毎の取引を認識するために必要な番号のことですが、市販されているEAではパラメーター設定に記載されています。利用する異なるEA同士でデフォルト設定のマジックナンバーが被ることはほとんどないと思います。しかし、同じEAを複数の通貨で運用する場合は、EA側で自動的に通貨毎のマジックナンバーを割り振る仕様となっていない限り、自分でマジックナンバーを同一とならないように変更することが必要です。まあ、これも最初の運用時にはしっかり設定をしておくことが多いのですが、バージョンアップによるEAの入れ替えで忘れてしまうケースがでてきます。忘れたまま運用してしまうと、複数の取引きが同じEA内の指示であるとプログラムが誤認識してしまい、EA本来の動作が阻害されます。最悪のパターンとして、SLが正常値に設定されない等のリスクが大きいFXトレードが起きかねませんので注意しましょう。

どれも、MT4のEA利用者であればよくわかっていることです。しかし、このよくわかっていることが慣れによって落とし穴に変わることはとても恐ろしいことです。自分としても、EAの入れ替え時には十分にチェックをしていきたいと思います。