スキャルピングはFX自動売買の王道?
スキャルピング系のEAはFX自動売買で最も人気がある取引手法のジャンルとなっています。また、短時間で取引を終わらすことがたやすいシステマチックなMT4の動作は、この手法にとってなくてはならないものでしょう。
そんなスキャルピングを利用してみて、良いところだけではないと感じています。もちろん良いところが多い手法なのですが、今日は感想を少し書きたいと思います。
コツコツドカンはスキャルピングの宿命
下の模式図はFX-ONさんのページに載っているフォワードテストの画面をキャプチャーしたものです。どのEAのものであるかピンとくる方もいるかもしれませんね。
わたしは、一つのEAについて何かを言いたいのではありませんので、上記のEA名称は伏せておきますが、多くの購入者がいらっしゃるEAの一つです。 このグラフで判ること。それは、損失が出たときの影響が非常に大きいということです。スキャルピング手法は、各EAの工夫に基づくロジックのおかげで、負けることが少ないです。というか、負けることが多かったらスキャルピングの手法として成り立たないはずです。
そこで、課題となるのは損失が生じるドローダウンが起きたときの状況です。この時がいつ来るのかはだれにもわかりません。予想も難しい。でも、必ずいつか来る!これが現実です。 EAの販売ページのバックテストでは、過去の相場をシュミレーションすることで、利益が損失を上回らずにかつ右肩上がりになることを示していることがほとんどでしょう。しかし、現実はそのようにはならないことが多くあります。
さきほどのグラフはそれをよく現した事例であり、ドローダウンが立て続けにきた状況によって、利益が吹き飛んでしまっています。これがスキャルピングのデメリットですね。 EAの評価を行う時にバックテストの結果により良し悪しを決めることが多いわけですが、スキャルピングの手法を主とするEAについては、話半分でその評価を聞いたほうが良いのかもしれませんね。
スキャルピングEAの選び方(わたし)
わたしは特別にFX取引が詳しいということではないので、最近までに取引で利用したスキャルピングEAの結果を踏まえて、次のように考えています。
【スキャルピングEAの選び方】
・発売後の実績でじっくり選ぶ
・バックテストの利益率だけに惑わされない
・最大ポジション数が少ないEAを選ぶ
・過去の取引回数が多いEAは将来の誤差が大きいものと覚悟する
“発売後の実績“とはリアル口座で運用している実績やブログを参照する方法や、fx-onさんのEA販売ページで公表されているフォワードテストのような実際の取引結果等(デモ口座を含む)を確認するという意味合いです。特にスキャルピングに限っては、わたしはあまりバックテストを信用していません。(ごめんなさい)
現在、わたしも運用しているWhite Bear Z USDJPY は、超ロングで利益を積み上げてきています。その好調なEAでさえ、10/13にはドローダウンを生じました。その直前から利用された方は、一気に収益がマイナスになる結果にびっくりされたことでしょう。 しかし、スキャルピングの基本はコツコツドカンであることは間違えありません。どこかでくるドローダウンに耐えて、その結果にもめげずに運用を続ける覚悟と長い時間が利益を生み出すために必要なのだと思います。
by goldbridge