好調な成績も一回の失敗で水の泡に

人気があるEAには時限爆弾になりうるロジックも潜んでいるのが厄介なところです。リスクが高いロジックはせっかく増えてきたFX自動売買の利用者を減らしてしまう要因になるのではとも思います。根本的にナンピン系やマーチンゲール系のEAには手を出しませんが、その他の取引手法のEAにおいても時限爆弾は存在します。一度の失敗が今までの努力を水の泡としてしまう破壊力を持っている場合が多く、資金を大切に扱うのであればお勧めできないロジックです。複数の口座を持っていて、その一つの口座でハイレバでやってみるという割り切りができる方であればいいんでしょうが、無くなってもよいお金は自分にありません。

ストップロスが大きいEAの悲劇

また出てきたかという感じではありますが、好調に販売実績を上げてきたEAの失態です。ゴゴジャンで販売されていたこのEAの名前は伏せますが、大ドローダウンがもとで販売中止になってしまいました。確かに2020年3月の相場は異常だったのでしょうが、その時期にこれだけの損失を被った理由は一度の失敗によるストップロスの設定値が大きかったためです。グラフを見ていただくと、コツコツと積み上げたプラスを大きく上回る損失は短期間にそして立て続けに発生したことがわかります。

大ドローダウンのEA

自分が使っているEAを再点検!

ストップロスが大きいEAは、いつか負けがきたときにその結果が表れます。勝っているときはロット数を大きくしたくなるのですが、ストップロスが生じたときのマイナス金額をしっかり計算しなければ大怪我をいとも簡単にしてしまうことになるでしょう。ストップロスが100pipsを超えるEAはとても注意が必要です。ストップロスを大きく設定する理由はEAの成績をよくするためです。早く「損切り」したほうが一度のダメージが軽くなるので良いはずですが、負け数が増えると最終的に成績が悪化するエントリーポイントの不確実性が高いロジックとも言えます。

 

優秀なEAのストップロス設定値を確認しよう

EAで設定されるストップロスは可変型のEAも増えており特徴がわかりにくい商品もあるのですが、大体以下の値を目安にすると良いと思います。

EAのストップロス設定値

  • 10~25pips : 非推奨 (負け数が多く、トータル成績で勝つことが難しい領域)
  • 25~100pips: 推奨範囲(この範囲の設定で勝てるEAであれば損失リスクは大きくない)
  • 100~200pips:要注意(リスク大 長期における成績確認が必要 一発敗退の可能性あり)
  • 200pips以上 :非推奨(絶対に避けるべき 負けが生じた際の追証リスクがある設定)

利用しているEAはどの範囲に当てはまるでしょうか。無理な取引は長く続けることはできません。レバレッジ設定とともにドローダウンに対するリスク管理に気を使うことで、再起不能となる失敗の目を摘みましょう。

今売れているFX自動売買ソフト(EA)はこちら!!