なんでもはじめるときはワクワクするものです。でも、そのワクワク感を勢いにして一気に入ると大やけどをするのが投資の世界。以下、15年以上の投資経験から学んだことです。

いつも勝てるわけではありません

だいたい本屋さんで売っている投資本は儲かることしか書いていません。上手に損失をだす方法なんて書いたって売れないからなのですが、たとえば受け身が上手にできない柔道家が本当に強くなれるのでしょうか?

最初は儲かることだけを意識していて、バラ色のイメージから抜け出せません。でも現実は絶対に違います。山があれば谷もあるのは何をやったって同じこと。谷をいかに小さくして絶対に乗り越えていくというイメージをもつ人は成功するはずです。

高レバレッジは高リスクなことを忘れるな

リスクを読む

日本のFXレバレッジが25倍と小さいことを嘆く方は多いのですが、本当にそんなに大きなレバレッジが必要なのでしょうか。そういう私も海外のXM口座を持っていたりしますから、高レバレッジでの運用はFXトレーダーの憧れなのかもしれません。

高レバレッジでFXを運用するということは、自分の資金の何十倍ものお金を一時的に借りていることを意識しなければなりません。これは意外に忘れられていることなのですが、実質的にみればお金を借りて投資しているのと同じことなのです。要するに株式投資の信用取引と一緒です。

株式投資の信用取引は怖いからやらないけど、FXだったらOKだと考えている人いませんか?わたしの周りにはそういう人が結構いたりします。株式の信用取引のレバレッジはたったの3倍、それに比べて日本のFX業者のレバレッジは25倍です。FX投資では、株式投資に比べて小さな資金で大きなお金を動かしていることを理解したうえで取引しなければなりません。

高レバレッジで勝てばバラ色かもしれません。しかし、真逆の可能性もあるということ。どんなにいろいろ考えたって、勝ちと負けは50%の確率で両方とも起こります。良い方向だけを見ず、失敗したときに挽回できるかをイメージしましょう。

勝率なんて大して気にしなくていい

人間は、どうしても勝率が高いほうが優れていると思い込みます。たくさん勝っているからいいじゃないか!という考え方が投資の世界では通用しません。これはMT4のEAに多い「スキャルピング手法」でよく起こる現象ですが、ずっと勝ち続けていたのに一回の負けで沈むことを「コツコツドカン」なんて表現されています。

10回も連続で勝って積み上げた勝利をたった一回の負けですべて放出する、間違えればマイナスになるなんてことも起きえます。勝率だけにこだわっていると、こういった現象が起きたときに大きなショックを受けます。まったく、想定していない現実だとしたら立ち直れないかもしれません。でも、はじめて投資のする方にこのような思いをして欲しくありません。だからこそ、儲けることだけでなく、損失が生じたときを想定したイメージトレーニングが必要なのです。

利益を大きく積み上げている方々は、あまり勝率という文字にはこだわっていないはずです。現に自分もこだわっていません。勝率なんて3割もあればいいなんて思うこともあります。要するに、大きく負けなければ、たまに来る勝ちで利益を残せる方法が、最も投資のリスク低減につながるということです。

EAは大きく負けないルールを自動で設定できる?

よしわかった!と思っても、人間の気持ちは弱いもの。損失が生じたときに決済をためらうのは恥ずかしいことではありません。だれだって、そういう気持ちになることがあります。感情を消して機械的に損切をと思っても、ロボットでもない限り簡単ではありません。

結局のところ、ルールに沿って淡々と取引を行うやり方はブレが生じにくく長続きするわけですが、正確にこなす行為は人間業ではないようにも思います。これを代わりにやってくれるのがFXで多く利用されているMT4とEAを組合せた自動売買の運用です。

EAに組み込まれたロジックで相場の状況に応じて機械的なFX取引を行っていきます。取引に用いるロジック(ストラテジー)はEAによって様々で、ゴゴジャンさんのサイトでは数多くの人気商品が売られています。

FXで大きく負けずに利益を出す方法として、MT4の自動売買システムは有効だと考えます。ただ、実際に長期的に利益を出し続けているというシステムはいまのところ“これ”というものを見つけられていません。利益を出せるEAを自分で見つけようというのがこのブログの目的です。

最後に・・投資は長いスパンで考えよう

ながい道のり

手軽に手っ取り早く儲けたいという気持ちが強いと、すぐに結果がでるものや、レバレッジが高い商品に手を出したくなります。たまには、上手くいって大勝することもあるのでしょうが、同じやり方を続ければその後に破綻するのも簡単です。これは、FXのテクニックでもあるナンピンやマーチンゲール手法の最終的な結末に似ています。

投資は日常のFX取引きで起こる損失を最小にして、徐々に儲けを積み上げていく地道な行為だと考えます。スポーツのマラソンのようなイメージで、決して短距離走の勝負ではありません。投資の世界で成功するためには、最初から背伸びせず、失敗しても軌道修正ができる余力を残し、将来の自分のために着実に取組むことが重要です。