自動売買にも慣れてくると、同じFX業者でEAや資金を分けて運用を行いたくなります。
そのときは、複数のMT4を同時に立ち上げて利用したいと考えるのではないでしょうか。

MT4を複数インストールする方法

MT4は利用するPC(サーバー)にインストールを行う際、インストールフォルダーを指定してきます。
このため、同じFX業者では一つのMT4のみが利用可能であるものと誤解を受けることがあります。
しかし、実際には1つPC(サーバー)上で同じFX業者の複数のMT4を同時に動かすことは可能です。
この方法で複数のMT4を同時に活動させています。

OANDA JAPAN 口座開設

ここではOANDAを例にとって複数インストールを行う方法を確認してみましょう。
まず、インストールを行うためのMT4のセットアップファイルを立ち上げます。セットアップファイルの説明はここでは省略します。
セットアップ画面では、ライセンス条項の同意と同じ画面に設定ボタンが存在します。それをクリックすると次の画面が現れます。

OANDA MT4 set

この画面で表示されるインストールフォルダーの名称を変更することで、もともとインストールされているフォルダーとは別にMT4のプログラムが複製されます。これで、もともとあったMT4とは別のものがつくれました。

OANDA MT4インストール説明画面

インストールされると、そのアイコンがディスクトップに表示されるのですが、この表示はデフォルトのままなので、好きな名前に変更すれば完了です。

OANDA ショートカット設定

MT4の設定については複数稼働される場合でも特別に変わった作業はありませんので、『3.FX口座をつくったらMT4をインストールしよう』を参照ください。

なお、別のフォルダーにインストールされたMT4は各々独立して稼働するとともに、データを参照するフォルダーも異なります。 利用するEAはexpertsフォルダーに自分でインストールを行うことになるはずですが、新しくインストールしたMT4でも同様の作業が必要になります。 では、いくらでもMT4をインストールして起動できるのかと言えば、それはNOと言わざるを得ません。 なぜかというと、それは利用するサーバーの能力やメモリーによってキャパシティーが異なってくるからです。

わたしは、SPPDの仮想ディスクトップを契約してMT4を稼働させています。契約時は費用が安価なメモリー1GBのコースを選定していましたが、このとき安定して稼働するMT4の数は3つまででした。
頻繁にチェックをするリスキーな条件としてなんとか4つというところです。 ただ、これは経験的な数であり実際に常に安定した稼働を求めるのであれば、メモリーが1GBの条件では2つまでの稼働が良いのではないでしょうか。
そこで現在、わたしは2GBのメモリーのコースに変更して自動売買を行っています。 このメモリーで安定してMT4が稼働するのは今のところ4~5つ程度と考えています。 もっといけるのかもしれませんが、現状そこまで同時に複数の立ち上げを必要としていないので限界は確認していません。

MT4を複数立ち上げるとPC(サーバー)に大きな負荷をかけることになります。 また、他のプログラムを並行して利用する行為が生じる場合は、一瞬でも過度な負担をかけてしまうとプログラム自体がフリーズする危険性が高まります。
このため、複数のMT4を同時に起動させることが前提の場合は、割り切ってそのPC(サーバー)をFX自動売買専用とすることをお勧めします。 常時安定した稼働があっての自動売買ですので、PC(サーバー)への過度な負荷が生じるような利用は避け、安全性を重視した利用計画が必要です。

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